2026.03.11
2027年4月グリッドコード改定│JC-STAR制度が太陽光発電の必須要件に?
近年、産業用太陽光発電や系統用蓄電池に対するサイバー攻撃のリスクが高まっています。情報漏えいや大規模な停電を防ぐため、国はセキュリティ要件を抜本的に強化しており、その中核となるのがIoT製品の適合評価制度「JC-STAR」です。本記事では、2027年の「グリッドコード(系統連系技術要件)」改定によるJC-STAR★1の必須化という最新動向と、事業リスクを回避するための確実な機器選定について分かりやすく解説します。
この記事のポイント
- JC-STARは、IoT製品のセキュリティ対策を第三者が評価する国の制度である
- 2027年4月のグリッドコード改定で「JC-STAR★1」取得機器の使用が必須化される方針
- 必須要件を満たさない機器は、電力網への新規接続(系統連系)が原則不可能になる
- 事業リスク回避には、信頼性の高い日本メーカーの機器(オールジャパンパッケージ)が有効
JC-STARとは?太陽光発電におけるセキュリティ要件

JC-STARとは、IPA(情報処理推進機構)が運用するIoT製品のセキュリティ適合評価制度です。太陽光発電のPCS(パワーコンディショナ)や蓄電池を狙うサイバー攻撃の増加を受け、国のインフラ防衛の観点から非常に重要視されています。
IPAが運用するセキュリティ適合評価制度
JC-STARは「Japan Cyber-Security Technical Assessment Requirements」の略称です。日本語では「セキュリティ要件適合評価及びラベリング制度」と言います。IoT製品が一定のセキュリティ要件を満たしているかを第三者機関が評価し、適合した製品にラベル(★1〜)を付与する仕組みとなっています。
出典:IPA「セキュリティラベリング制度(JC-STAR)についての詳細情報」
出典:IPA「JC-STAR(セキュリティ要件適合評価及びラベリング制度)」
なぜ太陽光発電・蓄電池にセキュリティが求められるのか
「太陽光発電がどうやってサイバー攻撃を受けるのか?」と疑問に思う方も多いかもしれません。
実は、太陽光発電設備や系統用蓄電池は、遠隔監視や電力会社からの「出力制御(発電の一時停止指令など)」を受信するため、専用のルーターや通信機器を介してインターネットに常時接続されています。

攻撃者は、このインターネット回線(通信機器やシステムの脆弱性)を狙って侵入します。
万が一、ハッカーによって数万台のPCS(パワーコンディショナ)が乗っ取られ、一斉に停止や誤作動を起こせば、電力網の需給バランスが崩壊し、大規模な停電(ブラックアウト)を引き起こす恐れがあります。
そのため、個別の発電所の問題に留まらず、国のインフラ防衛として経済産業省が主導し、セキュリティ対策の厳格なルール化を急ピッチで進めているのです。
出典:経済産業省「エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネス(ERAB)に関するサイバーセキュリティガイドラインVer3.0」をもとに作成
【重要】2027年4月の「グリッドコード」改定でJC-STAR★1が必須化へ
IoTセキュリティの強化は、もはや「推奨」から「義務」へと明確に移行しました。資源エネルギー庁の第20回グリッドコード検討会(2025年12月開催)などの議論を経て、新規に系統接続される電源が順守すべき技術要件(グリッドコード)が大幅に見直されます。
具体的には、2027年4月の系統連系技術要件の改定において、太陽光発電や蓄電池にJC-STAR★1を取得した製品(PCS等)を用いることが必須となる動きがあります。なお、50kW未満の低圧連系設備については、半年間の経過措置期間を経て、同年10月からの適用が予定されています。

未対応機器は「系統接続が不可能」になるリスク
この改定が意味するのは、技術要件の改定以降に連系契約申し込みを行う案件において、要件に適合しない発電設備を系統接続(電力網へ接続)することは原則不可能になるという事実です。これから産業用太陽光発電の導入やリパワリングを検討する企業にとって、JC-STAR適合は事業を成立させるための「絶対条件」となります。
補助金要件への影響と注意点
産業用蓄電池の導入支援やVPP(仮想発電所)といったERAB関連の補助金事業においても、JC-STAR適合製品の導入が必須要件となる可能性が高まっています。機器選びを誤れば、連系不可だけでなく補助金申請も却下されるおそれがあります。
※実際の補助金交付額や申請要件(JC-STAR適合の必須化など)は、年度や各事業の公募要領により変動します。最新の制度動向や活用できる補助金については、実績豊富なユニバーサルエコロジーへお気軽にご相談ください。
以下を元に作成
出典:資源エネルギー庁「第20回 グリッドコード検討会」資料4
出典:資源エネルギー庁「第20回グリッドコード検討会 議事録」
出典:経済産業省「グリッドコードについて」
出典:経済産業省「第19回 産業サイバーセキュリティ研究会 ワーキンググループ1(制度・技術・標準化) 電力サブワーキンググループ」各資料
従来の機器選定と2027年要件化後の比較
セキュリティ要件が厳格化する中、これまでの機器選定基準を根本から見直す必要があります。以下の表は、従来の選定基準と、JC-STAR要件化を見据えた当社の「オールジャパンパッケージ」等の選定基準を比較したものです。
| 比較項目 | 従来の機器選定 | 2027年以降を見据えた選定(オールジャパンパッケージ等) |
|---|---|---|
| 系統連系・補助金申請 | 今後の制度変更により、連系不可や申請不可となる懸念あり | 厳格なセキュリティ要件に適合する製品を導入し、確実な事業化を実現 |
| セキュリティリスク | 海外製などセキュリティ基準が不明確な場合サイバー攻撃の標的となるリスクあり | 国の要件(★1以上)を満たす日本メーカー製の機器を中心とし、リスクを低減 |
| サポート体制 | メーカーごとの対応窓口が異なり、トラブル時の迅速な原因究明が困難 | 日本メーカー機器と自社一貫のワンストップ体制による迅速なトラブル対応が可能 |
セキュリティ要件をクリアする「オールジャパンパッケージ」
ユニバーサルエコロジーでは、こうした国のセキュリティ要件厳格化や2027年のグリッドコード改定に先んじて、お客様が安心できる信頼性の高いソリューションを提供しています。それが「オールジャパンパッケージ」です。
日本を代表するメーカー機器で構成された信頼性
当社のオールジャパンパッケージは、PCS(パワーコンディショナ)や太陽光パネルなど、主要な構成機器を国内トップメーカーの製品で統一しています。将来的なセキュリティ基準(JC-STAR等)をクリアしやすい日本メーカーの機器を採用することで、サイバーリスクを大幅に低減。お客様の事業継続計画(BCP)の強化に直接貢献します。
5,000件以上の実績とワンストップ体制による安心感
ユニバーサルエコロジーは、これまでに5,000件以上の施工実績を誇る再エネ開発のプロフェッショナル集団です。設計・施工からO&M(保守管理)、さらにはキュービクルの保安管理まで自社一貫で行う「ワンストップ体制」を構築しています。万が一のトラブル時も、迅速かつ的確な対応をお約束いたします。
まとめ:安心・安全な太陽光発電の導入はプロにご相談を
2027年のグリッドコード改定に伴うJC-STAR★1の必須化は、産業用太陽光発電のあり方を大きく変える転換点です。系統連系や補助金の活用を見据え、確実で信頼性の高いシステム構築がこれまで以上に求められます。ユニバーサルエコロジーでは、最新の制度動向を踏まえ、貴社に最適な設備導入をサポートいたします。
脱炭素経営・補助金活用のご相談なら、国内実績トップクラスのユニエコへ!




